チベット 古い版木
非常に古いチベットの版木です。
タルチョ(旗)やお寺で使う教典等を刷る版木として使用されていました。
まるで石のような、素材が木という事を忘れさせるほど使い込まれ摩耗した表面には、蓮の葉を持つラマ(僧侶)かグル(導師)が描かれ、周囲にはチョルテンかストゥーパ(仏塔)を表す図柄が配置されています。
今後、これ以上古い版木と出会うのは難しいとも思えるほどの時代があります。
チベット民芸、チベット仏教に基づいた大衆の美があります。
なお、チベットにおいて仏教系の印刷は手刷りで行われ、著名な手刷り印刷所の一つは東チベットのデルゲにあります。
横幅:約130mm
縦幅:約210mm
厚み:約25mm
西チベット
17世紀頃