古いチベットの小型携帯仏画ツァカリの11枚セットです。

11種類の神々が躍動的に描かれています。
センゲェや虎、馬など動物に乗った図柄も多く見られます。

チベット仏教に基づく様々な吉祥文様が存在するツァカリにあって、
全て仏図柄というのも当品の特徴です。

ツァカリは大きく別けて3種類に分類されます。
一つ目は、
新しく大雑把な画風のツァカリ
二つ目は、
古く細密描写で描かれたツァカリ
そして、
三つ目である当品、
適度の時代があり、
手を抜かず描かれたポップさが面白い画風のツァカリ、となります。

三つ目である当品の数は少なく、
セットで見つかる事も稀です。

日本でツァカリというと、
時代が新しいツァカリを年代物として謳っているのを多く目にしますが、
実際には古くはありませんし現地でも安価で目にするものです。
何より、時代を経るごとに「絵」自体の深みにも違いがあります。
当品の様な画風のツァカリは日本ではまず目にしません。

全て同じ画風なので
一人の仏画師が描いたものと思われ、
おそらく
一枚に描かれた絵をツァカリ用に分割したのでしょう。


東チベット
アムド

【サイズ】
縦：約96mm
横：約78mm

※裏面には裏張りが施されています。新しい物ではありません。