ツァンパ碗 ザップ・ポバ2
見つけた時は、ドス黒くバターまみれで黒光りしておりました。
当初は、何の素材を使っているかも不明なほど、汚れており、
仕入れるのを躊躇しましたが、
その姿は、どことなく、日本の茶道具とも相見えるような印象を受け、
譲り受けました。
チベットより持ち帰り、洗ってみた所、
お椀の内側の底に、
チベットの伝統素材であり、貴重な木のコブ部分【ザップ】の
特徴が現れ、ザップからつくられたお椀である事が分かりました。
バター茶碗またツァンパ椀【ポバ】として使われ、
その後、その役目を終え、
誰にも見つからず、
長い長い年月、チベットの片隅にあった一品です。
バター茶碗としては、かなり厚口の部類に入るので、
チベット人の主食【ツァンパ】を食す器でもあると思います。
チベット
ラサ
【サイズ】
直径:約110mm
高さ:約58mm
高台:約8mm
※全体的に経年変化があります。古い物としてお考えください。
※実用には向きません。眺めて楽しむ器としてお考えくださいませ。