チベタン・ヤクマーラー(ヤクの骨の数珠)
ヤクの骨をつかったチベット仏教の数珠です。
年代の古い数珠ではなく、現代ものですが、珠のサイズが奇麗に揃っていて、
丸形が多いヤクマーラーの中、珍しい算盤型の珠です。
珠は茶系ですが、ベースのヤクの骨は乳白色で、
使い込んで行く内に透明度が増してきます。
チベットではヤクは一般的に飼われ、放牧され、ミルクを搾乳したり、食肉として用います。また、荷物を運ぶ事も行っており、チベット人、とくに遊牧民にとっては欠かす事の出来ない古くからのパートナーです。
ヤクの骨の数珠は数多く見られ、愛用されています。
チベットの国民飲料である、バター茶のバターもヤクから採れたミルクを使用し、強烈な獣臭があり、日本人にはあまり馴染めないかもしれません。
正確にはヤクは、チベットで雄のみを意味し、メスはゾォと言い、
ヤクと牛を交配させた種をゾと言います。
全長:約60cm
珠数:109珠(グル珠除く)
※数カ所に若干の欠けがあります。