希少な、チベット本土の絞り染めの衣装です。

十字を表す、ティクマ文様（十字絞り）をはじめ、
様々な種類の美しい絞りが随所に施されております。

ラサ周辺の寺院での祭事（大きな仮面をつけ、踊りが催される伝統的なお祭り）の時に僧侶が着用します。

チベットの絞り染め（ティクマ絞り・十字絞り）の衣装というと、
インド領ラダックまたはザンスカールでの民族衣装が有名ですが、
こちらは、チベット本土での絞り染めの希少な衣装となります。

ラダックでは目にしない、スカート部分のドレープの独自の美しい表現や、
袖や各所の複数の異なる絞り染めの継ぎ合わせ、
胸元または背中への当て布などが、
ラダックとチベット本土の特徴的な違いとなっております。

裾分のパイピングや襟元など各所に気を配られ、
特にスカート部分は、広げると、非常に美しいチベットの
絞り染めの世界が姿を現します。

チベット仏教圏、大陸の絞りは日本では、蒙古絞りとも呼ばれており、
それらは蒙古（モンゴル）から伝来した事に由来しますが、
チベットでも伝統的に十字に絞り染める技術は目にする事ができます。

本品は、ラサ現地でも稀で、
簡単には目にする事はできない貴重な衣装です。

ヤク毛と羊毛が混合された分厚い生地でつくられております。
背部分の緑色のフェルト生地または胸部分の生地または縫い付けは新しく、
絞り生地は古い物を使用しております。


インテリアとしても映え、
文化資料としても貴重とも思える
非常に珍しい一着です。

画像より実物の方が遥かに迫力と
絞りの奥深い美しさがあります。


自信を持って、おすすめできる一品です。


チベット自治区
ラサ近郊


【サイズ】
着丈：約121cm
身幅：約58cm（脇下部分）
袖丈：約61cm
スカート幅：約108cm（ひだを畳んだ状態。広げれば倍ほどになります）

※衣装自体が手作りの為、寸法は目安としてお考えください。
※全体的に大きなダメージは無いですが小さな綻びや小穴があります。
古い物としてお考え下さい。